ニュース

近藤誠一最高位インタビュー:「第一回麻雀プロ団体日本一決定戦」

第37期、第40期最高位 近藤誠一

最高位戦日本プロ麻雀協会の現王者であり、「第一回麻雀プロ団体日本一決定戦」には
最高位戦チームの「大将」と「キャプテン」を兼ねて出場する。

160728麻雀プロ団体日本一決定戦ロゴ(C)AbemaTV

160814

「接戦で発揮するとてつもない勝負強さ」

「対峙したときに何倍にも感じるその強さ」

「感覚派の最高峰」

団体内外からのトッププロからもこのように評される近藤。

2015年には
・日刊スポーツ杯スリアロCS6月度 優勝
・第40期最高位決定戦 優勝
・第10回モンド名人戦 優勝
・日刊スポーツ杯スリアロCSグランドチャンピオン大会 優勝

さらに最高位として迎えた2016年
8月11日 日刊スポーツ杯スリアロCS8月度 優勝
8月16日 京都グリーン杯 優勝

今月出場した全てのハイレベルな大会で優勝

麻雀のゲーム性をご存知の方ならこの成績がいかに凄みを帯びているかお分かりになるだろう。

「絶好調」なんてありふれた言葉では形容できない現在の近藤。
明日8月18日(木)の「第一回麻雀プロ団体日本一決定戦第1節」
に向かう近藤が何を考え、その先に何を見ているのか。

出陣直前のインタビューをお届けする。
(聞き手/文責:高倉武士)

団体対抗戦という形式で初めて行われる今大会、開幕前の率直なお気持ちはいかがですか?

業界内が閉鎖的な空気であった時代もあるけど、やっと拓けてきて、とてもいい感じだよね。
やっぱり色々な選手と打ちたいからね。ここ数年はスリアロチャンネルさんの企画で
協会、RMU、麻将連合との対局は増えたけれども、最も母体の大きい「連盟」のトップ選手とも
打てるっていいのが、本当にいい機会だよね。ご覧になる方も楽しみにされているとは思うけど
打ち手としてもやっぱりうれしい限り。

160817sei2_84788

 

四団体が出揃いましたがライバルチームはありますか?

特にないよ。あんまり気にしてないようにしてるから、そういう言葉になるのかも知れないけどね。
どうなんだろう…明確に指名した方が、ネタにもなるし盛り上がるとは思うんだけど、それだと
ある種”薄っぺらい”感じもしちゃうしね。

自チームでは近藤最高位に加え7選手が選出されましたがこのラインナップはどう映りますか?
※最高位戦チームは近藤の他、理事会推薦で石井、金子、村上、石橋、水巻の5選手が選出され、選手間投票で佐藤聖、平賀の2選手が選出された

いい面子じゃないの。最高位戦も過去、分裂を繰り返してきたけど、その瞬間瞬間では層が薄くなるものの
トップ選手が離脱した麻将連合結成のタイミングからもう20年経ってるからね。今の最高位戦のレベルは
B1リーグ見てもらえばわかるように過去最高。その状況下で選ばれたこの8人だからね。
改めて凄いメンバーだと思うよ。若い方で言うと石井一馬。ここ数年の一馬の活躍はめざましいし、頼もしい。
發王コンビの水巻、聖誠もメンバー入りしたし、村上、石橋はもちろんいて当然の存在。そして金子正輝でしょ。
そこにあの強力な平賀が入るんだから。

中でも「この選手に注目してほしい」という選手はいますか?

平賀だね!王道の回答だと村上になると思うんだけど(笑)
メディア露出は比較的少ない方だけど
打ち筋は独特だし、実力は相当のもの。
選手間投票で聖誠が選ばれるのは順当だと思うけど、

平賀に関してはノンタイトルだからね。元最高位の新井、決定戦常連の宇野、發王位の中嶋らを
抑えて選ばれるんだから対局者へのインパクトは大きいんだろうね。

一選手 近藤誠一として、ここに注目してほしいというポイントは?

踏み込み。今はもうそういう身体になってるけど、踏み込んでるときが一番集中できている
ときなんだよね。無難に打とうとしているときは、同時に集中力が減退している感覚だし。
ベストパフォーマンスを発揮するためには踏み込むことがある種不可欠な要素になっているよ。
最近踏み込むイメージが付き過ぎたのか、解説や視聴者の反応と自分の中の感覚は
実はちょっと違うんだけどね。…(以下省略
※近藤最高位の強さの正体にも繋がるとても興味深い「感覚」の部分だと思いますが、ここでは敢えて割愛します。

37期に最高位を初戴冠し(当時49歳)、現在40期最高位(当時52歳)。第40期最高位近藤誠一の方が強いんですか?

(即答で)うん。37期のときは何かに憑り付かれた感覚で打ってた。自分でも今でもよくわからないんだけどね。
フワっと打ってて、終わったら最高位になってた。そこからもう一度自分を見つめ直し、奮い立たせてっていう
取り組みが続いたんだよね。37期最高位になって、急に対局を見られる機会が増え、「どう映るのか?」が
当時常に念頭にあったんだ。これって、勝つことを最優先に打てていないんじゃないか?って思ってね。
39期決定戦で負けた時に強く思った。ここから、極端に言うと「観られることは一切気にせず、
勝つために、純粋に自分が打ちたいように打とう」って思うようにしたんだよね。そこから大分対局に
入りこめるようになった。その結果、40期最高位決定戦でもう一度最高位に戻れてね。うん。

さて、「麻雀プロ団体日本一決定戦」の見どころについて教えてください

色々なタイプの選手が出場しているので、それぞれの持ち味を堪能していただければと思います。
緻密に打つ選手、戦略重視の選手、大なたを振るタイプの選手もいて、
その上で全選手が勝つことだけを意識して、激しくぶつかり合う様子を楽しんでください。

最後に月並みな質問ですが、優勝チー・・・

最高位戦です!優勝するんだろうね。

160817sei_84790

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【インタビュー後記】
近藤最高位と初めて接点をもったのは4年前の夏。
何となく集まって開催されたBBQで若い男の子(石井一馬と知ったのは後のこと)に水鉄砲で不意打ちされた
ことに反応し、追いかけまわした挙句、すっ転んでシャツを泥まみれに。以降上半身裸で陽気に肉を食べている姿が
今でも鮮明に思い出される。

近藤誠一がいなければ今の最高位戦は存在していない。これは決して過言ではない。
黎明期には事務局長として手腕を振るい、代表新津潔を支え、幾多の局面を捌ききってきた。
プロ団体分裂の変遷の最前線に立っていた。

団体対抗戦という構図に、いささか複雑な想いもあるのだろうと予想していたが
今回のインタビューを通して伺えたことは「純粋に麻雀と向かい合う」「ハイレベルな麻雀を楽しみ、勝つ」
という、まじりっけのない1プレイヤーとしての姿勢のみ。

「せーさん」「せーちゃん」
最高位戦選手のみなに愛される誠一さん。

近年の圧倒的な成績は言わずもがな
観る者を感動させ、闘った相手すら納得させてしまう
最高位戦選手のみなの目標である最高位近藤誠一。

人柄、打ち手、その両面から滲み出る不思議な温かさに
自然とあの方を重ね合わせてしまうのは私だけではないかもしれない。

大魔神の系譜

満を持して、いざ出陣。

 

「第一回麻雀プロ団体日本一決定戦」(主催:株式会社サイバーエージェント)
大会公式ページ

8月18日(木)の第1節別日(4卓)は放送はありません。
Twitter:大会公式アカウント(@abema_mahjong)もしくは当会アカウント(@saikouisen)のリツイートで速報いたします。

最高位戦チームの応援、どうぞよろしくお願いいたします!

ニュース トップに戻る