2010年11月15日
神楽坂ばかんすにて第10期女流最高位決定戦・2日目が行われ、石井あや選手が見事優勝しました!!
11月1日に行われた初日4回戦終了時点でのポイントは以下の通り。
いわますみえ +81.0
石井あや +43.0
根本佳織 +21.5
鳥越智恵子 ▲147.5
前半戦を終え鳥越選手が1人大きくマイナスしてしまい、三つ巴の展開が予想される中始まった後半4回戦。
初日を1位で終えたいわま選手は5回戦目こそ2着で終えるも、その後は連続でラスを引き大きく後退。
4度目の決定戦も優勝には届かず、悲願の初タイトルは次回へ持ち越しとなりました。
一方5回戦目でトップを取り2日目好スタートを切った石井選手。
その後も持ち前の安定した麻雀でポイントをキープしながらゲームを進めて行きます。
このまま独走で終わるかと思いきや、最後に意地を見せたのはやはりこの人、永世女流最高位・根本佳織選手。
最終戦開始時点で90ポイント以上あった差を10ポイント以下に縮める怒涛の追い込みで勝敗の行方は最終戦オーラスまでもつれます。
結局最後は石井選手が自ら和了を決め、自身初の女流最高位を獲得。
根本選手の連覇記録は惜しくも5で途絶えることになりました。
第4位 鳥越智恵子
「初日に今日くらい手が入ってくれればという悔しさもありますが、初の決定戦楽しかったです。
また来年も決勝に残れる様勉強し直します。」
今回は常に苦しい位置での戦いを強いられ続けて敗れてしまった鳥越選手。
傍目からは苦い経験になってしまった様にも見えましたが、”楽しかった”と終了後に語ってくれました。
入会1年目とまだ始まったばかりのプロ生活、今後の活躍に期待です。
第3位 いわますみえ
「プロ暦13年目で5回目の決勝ですが、またも優勝に届かず残念です。
早く金色のメダルが取れる様精進します。」
2日目に失速はするも、随所に見せ場を作ってくれたいわま選手。
来年は女流最高位獲得、そして女性初のAリーグへ向けて、より強くなって戦いの場へ帰って来てくれることでしょう。
第2位 根本佳織
「また連覇目指して頑張ります、ありがとうございました。」
優勝ではなく連覇という所が何とも根本選手らしいコメント。
敗れはしても、この日卓上で一番存在が際立っていたのはやはり根本選手でした。
また来年も永世女流最高位のいる決定戦が見たい、と多くのファンが思ったことでしょう。
優勝 石井あや
「応援してくれた皆様のおかげで勝つことができました。1年間よろしくお願いします。」
根本選手とは対称的に”1年”というコメントで締め括ってくれた石井選手。
その謙虚な言葉と姿勢に万雷の拍手が送られ、10回目の女流最高位戦は幕を閉じました。
石井選手はこれで先の第8期プロクイーンに続いて今年2冠、ますます今後の活躍が期待されます!
激闘の模様は後日掲載される観戦記を是非ご覧ください!!
(文中敬称略)