コラム・観戦記

第6回 サンマーの名手トド松②

「ポン!」 弾けるような感じで、親のトド松がオタ風のから動いてきた。 (やっぱりきたか)こちらもトド松が動くのはある程度予測がついていた。というのは、トド松の捨牌が、 であり、この2巡目のがドラなのである。  たったふた […]

第5回 サンマーの名手トド松①

 (打てないな・・・・・・)  崩してしまうにはちょっと惜しい気もする手牌である。 (ポン) がドラなのだから、親の倍満まである手牌なのである。  すでに諦めはついていたが、隅に残った未練を完全に否定しようと、もう1度ト […]

第4回 若き流転の雀士ケン坊④

聞き慣れた声が電話口に出た。 「アラ、金子様、さきほどお電話をお入れしましたのに」 その声を無視するように「ケン坊、いってる?」と答えると、まるで子供がムキになってるみたいですねといわんばかりに、クス、と笑うような感じで […]

第3回 若き流転の雀士ケン坊③

ケン坊の見事な打ち方を見て、オレの体は燃えだした。そして挑んだ勝負・・・。「負けるはずない」そう思っていたが  ケン坊がを打った直後、思いがけないことに下家がを打ってきた。 「ロン!」 親が手牌を開けて、裏ドラに手を伸ば […]

第2回 若き流転の雀士ケン坊②

ケン坊がノータイムで打った牌はだった。 「ああ、ここにも体を張って麻雀打ってる奴がいる」 オレの体は震え出していた。    「」 か・・・・・・・・ 思わずタメ息が漏れそうになった。 (いるんだよな・・・・・・・・。ここ […]

第1回 若き流転の雀士ケン坊

 ある雀荘、バッタリケン坊と出会った。 むこうさんもオレが入るとすぐに気がついたらしく、久し振りだなという感じで目が合った。 「よう、どうしたんだい、こんなところで」「うん、たまには違うところで打ってみようかと思ってな」 […]

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