コラム・観戦記

【第6期最高位戦クラシック準決勝・2日目自戦記】西嶋千春

おはようございます!!
初めて自戦記を書かせていただくことになりました、34期前期入会の西嶋千春です。私にちゃんと麻雀の話ができるか不安ですが、どうぞお付き合いください!

最高位戦クラシック・・・色々なタイトルの中でも、渋くて重みのある印象ですよね。
私も去年は
「クラシックって、三色やチャンタの得意な、手役派の方が重~く重~く打って、でも周りのテンパイ気配とかにも超敏感で、他家のアガり牌をピタリと止めちゃう大会でしょ!?そういう空気わからない子が入って、変なリーチ打っていいような大会じゃないですよね!?」
などと思って、出場せずに観戦していました。
まー出場選手の豪華なこと・・・特に2組は他団体やフリーの有名選手がわんさか、あっちこっち1半荘ずつ観戦に行き、とっても楽しかった覚えがあります。

それで今年も観戦…と思わなくもなかったのですが、何かこうメラメラと
「ああいう猛者たちと公式戦で対局してみたい!普段ほとんどやらないクラシックルールを真剣にやるのも面白そう!」という気持ちが強く沸いて、今年は出場することに。

ただ私の出る5組(クラシックは過去の実績に基づいて、予選の組分けがされています)は、予選通過率12.5%・・・かなり厳しいです。正直予選の日はダメもとでいました。

ところがタンピン三色ドラだのダブリー役ドラだの、すんごい手が入る入る。恐ろしいほどの配牌とツモで予選も本戦も通過、準決勝1日目の足きりも免れて「クラシックもこんなことあるんだな~」と呆けていましたが…準決勝2日目、やはり壁は厚かったのでした!

2日目の成績は、着順3344で▲61.8、トータル▲33.3でした。

今回クラシックに挑むにあたって、先輩方にいただいたアドバイスが
「クラシックは本手が大事。かわし手は要らないから、遅くても高い手を作る。5200点以上を目指しましょう。」
「順位点が小さいから着順もそこまで気にしない。それより本手を作ってアガること。」
「西嶋はまだ守備があまり出来ないんだから、たくさんリーチをかけて、アガれるときの打点を大きくする作戦は良いと思う。」

これらのアドバイスに沿って打ったつもりでしたが、思い返すと出来なかった時がちらほら…。せっかく来られた準決勝で、配牌とツモを十分に活かせませんでした。後悔。

8回戦 東2局 北家 ドラ 対面がポンしてます

7巡目

  ツモ

配牌からここまで「わー!ピンフ三色ドラになるかも!チャンス手!」と思っていたはずが、ツモで
?あれ?えーと萬子で雀頭つくってメンピンツモドラで十分なのかな??」
河を見ると、
が2枚切れ、が1枚切れ…
「ドラ先ひいたら
ノベタンリーチ、ツモって1000・2000。よしそれで行こ!三色苦手だし!」と思って打

でも方針は「遅くても高い手を作る」だったはず。苦手とか言ってないで三色狙えばよかった…と後悔してます。
しかも
ノベタンリーチって、ツモれば1000・2000だけど出和了りは2600…。さらに他家が使いづらい待ちってことは、出アガりも結構ありそう…??
クラシックでこんな手をもらって2600? 3000・6000アガれるかも知れないのに? もったいない!!

三色が苦手なので「ピンフドラが出来そうなら三色はあまり考えない」という普段の癖が、クラシックの大事なところで出てしまいました…

ところが9巡目!

 ツモ

 

で自ら遠くしてしまった三色がまた近くに!ナイスツモ!なんですが、すっかり頭が「メンピンドラ」になっていた私は、

!?ドラ受けは外したくないから、雀頭つくんなきゃ。索子切るのが広いのかな」
と、打

を切ればツモで三色になるのに…二度も三色を遠ざけました。クラシックで。

そして次巡のツモ 

やってしまいました…。
前巡に打
ならピンフ(高めドラ+三色)でリーチしていたはず。動揺しつつ、打

この後も想定した牌をひけず、親にチーされ、さらに動揺してウダウダしていたら、ど終盤にドラ
をひきました…。もしかしたらハネ満ツモってたかも!? 私のバカー!! 15巡目くらいに三色ドラでテンパイするのですが、流局。あの手牌もらって0点…。

この8回戦は、東1局の宇野さん500・1000ツモ、東4局の石田さん→山田さんに1300は1900の移動があった以外は全部流局でした。クラシックって流局ほんと多いですね!
で迎えたオーラスは

東 石田 26600
南 西嶋 29000
西 山田 31400
北 宇野 32000

供託1.0 三本場 僅差!!

私は3着目ですがツモればトップ、出アガリは1000で2着、2000でトップ。

ドラはで私の牌姿は

5巡目
 ツモ切り
この時もう
が3枚切れ(他家全員が1枚ずつ切ってる)
でなくにしたのは、ピンフだけ1000点を目指すなら北を雀頭にするのが一番早いと思ったのですが…
で、
はもし重なったらタンヤオで仕掛けるのに向いてるかな、と。
でも↑の考え2つってちぐはぐですかね…タンヤオのために
残すなら、残しでもタンヤオになるじゃないの、って。あれ??

で結局そのもすぐに切り、

9巡目 は生牌
 ツモ
「タンヤオで仕掛けた方が早い?でもイーシャンテン維持したいな。タンヤオやるなら
よりかしら?」と思い打

10巡目

 ツモ

「わータンヤオになった♪」と喜んでを切ると対面の宇野さんがポン。うう。

11巡目
 ツモ 打

ピンフ高めタンヤオテンパイ!!でゼンツしたら3巡後くらいに宇野さんに北ドラドラ3900は4800放銃してラス落ちしました。

もし東2局でハネ満をツモれていたら、ハネ満でなくても1300・2600ツモれていたら、違ったでしょうか…。

このラスで9回戦はほぼトップ条件、押しに押したら刺さりに刺さってラス。足切りになり、私のクラシック初出場は終わりました。

でも準決勝に行けただけでもよくやれたと思います!そして期間中ずっと、すごく楽しかったです!
今回クラシックに出て、自分が三色苦手で損していることがかなりあるんじゃないかと感じました。これからは高打点の手順を少しずつ学んでいきたいです。

応援してくださった方々、アドバイスをくださった先輩方、観戦にいらしてメモを採ってくださった下出さん、皆様本当にありがとうございました!!来年も出場してがんばります!!!

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