コラム・観戦記

【第19期發王戦決勝観戦記その④】

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4回戦 起家から中村・石橋・大柳・大脇

 

東1局 ドラ ウラドラ

 

起家の中村が7巡目にドラ切りでリーチ。

 


同巡、大柳もリーチ。

 

 

結果は大柳がを引かされ、中村に12000放銃となる。

 

東2局 ドラ ウラドラ

 

またも中村が7巡目にリーチ。

 

 

石橋が一発目にをノータイムでツモ切り。
明らかなコクシ狙いのステハイだったので、戦慄が走った。
しかし、イーシャンテンからテンパイせず。

 

中村は次局も攻め抜き、大脇とのリーチ合戦で8000を打ち取る。
ようやく本領発揮となってきた。

 

南2局1本場 ドラ ウラドラ

 

大柳は11巡目に役ナシのテンパイ。

 

 

15巡目にツモでリーチ。
するとをツモアガリ、望外のウラドラ3枚で2000・4000

 

南3局1本場 ドラ ウラドラ

 

親番の大柳、7巡目にリーチ。

 

 

大脇はこのリーチに対応しながら、15巡目にテンパイ。

 

 

ここから打を選択しドラのタンキ待ちとする。
すると次巡、なんと4枚目のを引かされる。
リーチには無筋である。
残り巡目が少ないこともあり、大脇は打で回った。
しかし、次巡ドラのをツモりアガリを逃してしまう。
そして流局となった。

 


南4局 ドラ ウラドラ 

 

オーラスを迎え、各自の点棒状況は下記となった。
中村+18.5 石橋+1.8 大柳△7.6 大脇△12.7

 

トータル4位の中村がトップ目でトータル1位の大脇がラス目
で迎えているのである。


大脇は何としても連荘したい。
中村と石橋はこのまま終わらせたい心境だろう。
ポイントとなるのは大柳がどうするのかだ?
マンガンツモを狙うか、そのまま終わらせるか?

 

大柳は12巡目にイーシャンテンになっていた。

 

 

をポンテンに取ることが出来たのだが、これを見送る。
すぐにを引き入れリーチするが、大脇からもリーチが入り
修羅場となる。
あっさりポンテンに取っていれば、トップ目の中村や石橋からも
差し込みが期待できる。
まずは自身の着順を上げるよりも大脇のラスを確定させる
ほうが有利ではないか。

 

大脇のリーチにノーチャンス牌で石橋が2000放銃。
大柳は次局、大脇に2400は2700に放銃してラス目
に落ちる。
このあたりは条件戦の経験不足が出ている。
助かった大脇であるが、この後に連荘は出来なかったが
ホッとしただろう。

 

中村+48.5 石橋+11.4 大柳△43.9 大脇△16.0

 

4回戦終了時
中村+4.6 石橋+1.8 大柳△28.6 大脇+22.2

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